大和ハウスの賃貸物件であるD-room。契約すると、必然的に大和ハウスが供給する電気会社と契約になるケースが多いですよね。
そこで今回はD-roomに住んでいる私が、下記について解説します。
・大和ハウスの電気料金は高いの?
・電気料金を簡単に比較する方法は?
※この記事は、D-roomの電気料金に賛同・批判する意図で作成したものではありません。
ご自身に合った最適な電気会社を選びましょう。
結論|住む物件によって異なる
結論から言うと、D-roomの電気が高い・安いは住む物件によって異なります。
理由は下記の2つです。
・物件によって料金プランが異なる
・住んでいる地域や使用電力量に影響される
そこで、まずは下記の方法で契約状況を確認してみましょう。
D-roomで電気料金の契約状況を確認する方法
契約状況を確認するには、契約時にダウンロードした「D-room」というアプリを使います。
myD-roomにログインしたら、ページ下部にある「賃料・各種料金」をクリック。
毎月の請求額の一番下にある「電気料金」をクリック。
ページの中断あたりに、現在の契約状況が載っています。
冒頭で、物件によって料金プランが異なるという話をしました。
一例として、下記のような場合があります。
・D-roomでんきの電気料金で計算されている場合
・法人契約先の大手電力会社の電気料金で計算されている場合
契約種別名を見てみると、「D-roomでんき〇〇」になっている人が多いのではないでしょうか。
D-roomでんきの後ろにAやBと書かれているのは、従量電灯のことと思われます。
電気料金の計算方法には「従量電灯A」と「従量電灯B」があります。
このように、地域によってどちらを採用するかが決まっています。
D-roomでんきでは入居者が変更することはできないので、あまり気にしなくてもいいでしょう。
※契約種別名がD-roomでんきではない場合、他会社と法人契約している可能性があります。
オール電化の方は、こちらの記事をご覧ください。
D-roomでんきとは|D-room入居者向けの電気料金
D-roomでんきとは、D-room入居者に適用される電気料金のことで、「大和リビングユーティリティーズ」を通して電力が配給されています。
該当の方は、契約書類に「電気料金は大和リビングユーティリティーズが配給します」という文言が書かれていたり、担当者から説明を受けたかと思われます。
混同しやすいですが、もう1つ大和リビングが手掛ける電力供給システムに「ダイワハウスでんき」というものがあります。
こちらは戸建てオーナー向けとなっているので、アパートには該当しないようです。
よく、電力会社などで「楽天でんき」「auでんき」などという名称を耳にしますが、D-roomでは「D-roomでんき」という名称が使われています。
電気の供給元である大和リビングユーリティーズは「大和リビングユーリティーズ株式会社」として独立していましたが、2022年8月に大和リビング株式会社に吸収合併されています(参考)。
そのためか大和リビングユーリティーズの公式ページはなく、ネットに詳しい電気料金単価も公表されていませんでした。
D-roomでんきは2023年から電気料金が変更になった
先ほど、D-room電気の料金単価はネット上に公表されていないとお話ししました。
しかし、2022年11月に大和リビング株式会社がD-roomでんきの燃料費調整額と料金単価を改定する通知を公表しました。
この通知の下部に、2023年1月から(改定後)の電気料金単価が記載されています。
また、該当者には書面でも通知が届いているようです。
改定後のほうが料金が安くなっているけど、これはD-roomの電気代が値下げしたってこと?
残念ながら、そうとは断言できません…。
このカラクリを理解するために、まず電気料金の仕組みについて簡単にお話しします。
電気料金の仕組みをチェック|4つの料金から構成
電気料金は下記の4つで構成されています。
基本料金とは|毎月必ず発生する料金
基本料金は、設備費や人件費として徴収される料金です。
計算方法は地域によって異なりますが、基本料金という名の通り、電気代を1円も使わなかったとしても発生します。
電力量料金とは|使用量に応じて支払う料金
純粋に使用した電力量に対して発生する料金です。
1kWhあたりの単価×使用電力量で計算されます。
よくエアコン使いすぎて電気代高くなった!とかいうアレです。
使用量が増えると電力量料金も高くなります。
再生可能エネルギー発電促進賦課金とは|再エネの普及に貢献するための料金
近年、太陽光などの再生可能エネルギーを電力会社が買い取る仕組みが注目されていますよね。
こちらは再生可能エネルギー買い取りにかかる費用の一部を消費者が負担するための料金です。
えっ、わたし太陽光なんて使ってない!それでも関係あるの?
そうなんです。
この費用は再生可能エネルギーの使用に関係なく、全ての消費者に請求されます。
再生可能エネルギーを促進させるために、みんな少しずつ負担してね!という感じです。
燃料費調整額とは|燃料価格の変動を電気料金に反映するための料金
燃料費調整額とは、燃料価格の変動を電気料金に反映するための料金です。
日本は燃料の多くを輸入に頼っているので、世界の燃料費が高騰すると燃料費調整額も自ずと上がります。
上限がないと電力会社がいくらでも金額を上乗せできるため、燃料費調整額には上限が儲けられています。
D-roomでんきは燃料費調整額が撤廃された
電気料金の仕組みについて理解したところで、再度こちらの表を見てみましょう。
確かに表の左側にある基本料金や電力量料金は値下がりしていますが、右側に記載されている燃料費調整額が値上げされています。
さらに、通知文書をよく見るとこのように書かれています。
現在 D-room でんきでは、大手電力会社と同等のメニュー設定をしておりましたが、このたび、燃料費調整額の上限廃止に伴い、料金メニュー単価の値下げを行います。
つまり、燃料費調整額をの上限を廃止した代わりに基本料金と電力量料金を値下げしたということです。
表を見ると、中国エリアと九州エリア以外の地域は燃料費調整額が値上がりしていますよね。
この2つのエリア以外に住んでいる方は電気料金の動向に注意しましょう。
燃料費調整額の廃止は、D-roomでんきをはじめとして、俗にいう「新電力」の電気会社を筆頭に相次いでいます。
電力自由化以前のプラン(従量電灯など)には法的に上限が設けられているため、大手電力会社ではまだ上限が撤廃されていない場合があります。
様子を見て、値上がり幅が大きいときは乗り換えを検討するのも手かもしれません。
今はどこの電力会社も値上がりしているから、電気料金が高くなるのは当たり前だね…。
※上記の情報は2022年11月の通知をもとに作成しています。
また、お住いの電気料金が上記に該当するとは限らないので、正確な情報は担当者へお問い合わせください。
D-roomでんきは乗り換えできる?
物件によっては電力会社の乗り換えが可能
契約時に自動的にD-roomでんきと契約しているし、電力会社の乗り換えなんてできるの?
と心配になる方もいると思います。
ネットの情報を見ると、乗り換えできるかどうかは物件によるようです。
ちなみに私の住んでいる物件は乗り換え可能とのことでした。
中には断られる場合もあるようなので、一度管轄の大和ハウスに相談してみてくださいね。
解約手続きは他社と比べて時間がかかるようなので、余裕をもって手続きしましょう。
乗り換えの際は料金比較サイトを活用しよう
電力乗り換えの際はこちらのような料金比較サイトを利用しましょう。
・契約内容を入力するだけで簡単に比較できる
・最適な電気料金プランをランキングで教えてくれる
・Amazonギフト券、電気料金割引など特典が選べる
・コールセンターの専門スタッフが年中無休でサポート
しっかり調べたい!という方は、最初から電話対応の電気チョイスで比較するのがいいと思います。
・専門スタッフが電話で最適なプランを教えてくれる
・面倒な切り替え手続きも全てサポート
・指定の条件で申し込むと最大30,000円現金キャッシュバック
まとめ|電気代が高いのはD-roomでんきだけではない
いかがでしたか?
今回はD-roomの電気代についてまとめましたが、決してD-roomでんきが悪いというわけではありません。
なぜなら、世界情勢や円安の影響により電気料金が値上げしているのはどの電力会社も同じだからです。
さらに言うと、電気代高騰前は大手電力会社よりも安い料金設定でした。
そのため電気料金が安いと感じる人も多く、私もその一人でした。
最適な電力会社は、結局のところ住んでいる地域や使用量によって異なります。
また、アプリで電気料金を管理できたり、家賃と一緒に支払いができるなど、大和ハウスならではのメリットもあります。
D-roomでんきが良い、悪いというよりも、先ほど紹介した電気料金比較サイトなどを活用して定期的に見直すことが大切ですね。
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